ヨシノトレーディングについて


本社EAR社は、イングランド東部のケンブリッジシャー州にあります。
本社EAR社は、イングランド東部のケンブリッジシャー州にあります。

ヨシノトレーディングは、英国EAR/Yoshino社を母体とした日本現地法人として、2007年5月に発足いたしました。

 

EAR社の真空管アンプをはじめ、ノッティンガムアナログ社のターンテーブル、そしてアナログメーカーとして最大級メーカーでもあるドイツクリアオーディオ社、無指向性スピーカーのドイツ デュベール社スピーカーなど、ヨーロッパからのアナログ製品を中心とした選りすぐりの製品をお届けいたします。



ヨシノトレーディングが目指すもの

日本人は、何時の時代からラクをすることに何の疑問も持たなくなって来たのでしょうか。


もちろんラクをするために文明が発達してきた一面を考えれば、それを否定することはできないのも事実です。


しかし何もかもがイージーに大量生産、大量消費される社会になり、これによって多くの感性や想像性、そして文化までをも失った気がする方々も、実は多いのではないでしょうか。

 


先日、ある親戚の結婚式に出席(参加)しました。もはや地方でさえ結婚式を家で執り行なうことは少なく、全ては結婚式場のような業者へお任せですが、そこでは、家のふすまを全て取り外して大部屋にし(今はそんな家も稀ですが)、宮司さんや出席者への声掛けから、仕出しや引き出物の手配やら、ご近所の助けも借りながら、何から何まで全てを家族、親族で行うという、まさに昔ながらの結婚式でした。


しかしそこで感じた事は、大変さの中から生まれる助けあいや、人への気配り、人との付き合い方、世の中の構図や仕来たり、またこのような作法や準備が必要な訳や意味等々、学ぶべき事が本当に沢山あると言う事です。


そして皆が手を掛け協力して良い結婚式にしようという想いから、かつて経験したことのない感動的な結婚式になりました。

 


しかしこのような慣習も「時代がそうだから」「みんな忙しから」という言葉のもとにどんどん無くなっています。


ご先祖様の供養をネットで行う事が容認される現代事情を考えば、近い将来、インターネットで結婚式や葬儀等に参列するなんて時代が来るのでしょう。


時間もお金もかけずに、お互いに手軽に済ませられる事が現代社会では正義になりつつあります。

 


ハードウェア面においても、軽量、小型化、効率化され、全てがボタン1つで何でも便利に、ラクに、機械が半ば自動的にやってくれます。


人間側で考えることは、ほとんどありません。


昨今、隆盛を極めるスマートフォンが1台あれば、もはやこれまでの経験や知識を駆使せずとも、即座に欲しい情報を思いのままに引き出せ、色んな意味で目的とするゴールへ導いてくれます。


道を覚える必要もなければ、電話番号を記憶しておく必要もありません。


電話番号で覚えていると言えば実家の番号くらいという方も多いのではないでしょうか。

 


自動車を例にしても、日本はオートマチックの普及率が、実に95%以上という世界的にも非常に高い数値を誇ります。(ヨーロッパは15%程度)実に街にあふれる車の100 台に95 台以上はオートマチック車です。


渋滞の多い道路事情等々の日本ならではの要因はあるにせよ、この数値は驚異的です。


日本人は、とにかくラクをすることに目覚めてしまったのです。

 


しかし何でもイージーにという風潮は、欲しい結果や目的を容易に手に入れられるという反面、そこに至る経過や手段、努力を極力省き、過程を軽視/ 無視するがゆえに、自分なりの個性的な工夫をしたり、状況判断を育む環境すら経験できず、人の思いやりや感性、想像性を鈍化させ、「知識は豊富だがノウハウ知らず」という状況を招いている気がしてなりません。


つまり、楽をする、面倒な事はしない、向上心が育たなくなる、苦手な物は避ける、苦手を克服しようと努力しない等等の弊害が色々なフィールドで問題になりつつあります。

 


特に機械側の自動化、イージー機能は人間とのインターフェースの領域を大幅に減少させました。


先の自動車のオートマチックの例にもあるように、クルマを走らせるためにはアクセルペダルを踏むだけです。


それがマニュアルミッションの場合はどうでしょう。


まず左足でクラッチペダルを踏み、シフトレバーをローギアに入れる。ジワッとクラッチペダルを戻しながらクラッチ板がミートする部分をエンジン音や左足のつま先の感覚で探り、状況によってはアクセルペダルを軽く踏んでエンジン回転数を上げる、そして完全にクラッチが繋がったらアクセルペダルを踏み込んで加速して行き、任意のポイントでクラッチを切り、シフトを2nd ギアへ入れる。


と、このようなプロセスを踏みながらクルマを走らせます。


これだけ見ても人間の介在する要素がいくつもあり、さらに言えば2nd ギアのトルク感の強い加速、3rd ギアの息の長い加速等々、人間が意識せずとも読み取ることの出来るフィーリングが存在します。


適切なギアにシフトし、適切なブレーキ量とハンドル操作でコーナーを思い通りに駆け抜けた時などに、思わず喜びを感じてしまった経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

 


一方でオートマチック車の場合は、このような一連の作業が全て省略されているので、必然的にそこから何かを感じることもなければ、感性が磨かれる事もありません。


運転しているという意識すら薄くなっているかもしれません。


面倒の掛からない快適な環境のまま目的地に到達できれば、それを是とするのが現代のクルマのあり方なのでしょう。


しかしここから運転する楽しみや、無機的なスペックの陰に隠れた作り手側の文化的伝統を読んだりするような面白さを見出すことは難しいでしょう。


昨今、若者のクルマ離れもこの辺りの刺激や感動の無さ、味気無さが原因の1つになっているのかもしれません。

 


音楽を聴く事もイージー&レイジーが加速し、全てがそうではないにしろ、「はやい、やすい」といったファーストフード的な消費のされ方が多勢を占めています。


しかしもっと音楽から色々な感動を引き出すことが出来るはずです。


ヴォーカルのメロディーラインと歌詞がクローズアップされ、そこだけに意識が向けられがちですが、使用される楽器の種類、楽器の音色、演奏者のエネルギーやテクニック、フレージングの妙味、アドリブのかけひき、和声のとり方、コード進行、リズムアレンジ、エフェクト効果、ミキシングやマスタリングテクニック等々、他にも楽しみ方や聞き所は数えきれないほどあります。


そしてこれをいい音で聴けば聴くほど、その衝撃は大きく、また感動は深くなります。

 


特にオーディオ装置を駆使して音楽再生を楽しむという分野は、プレーヤー、アンプ、スピーカー、そしてそれを取り巻く周辺機器等々、様々なメーカーから多種多様な装置が開発、商品化され、ブランド毎に音質が異なります。


ゆえにその組み合わせパターンは無数に存在し、その組み合わせから奏でられる音の種類も無限の拡がりを感じさせます。


それ故に自分好みのサウンド探求の旅は、この上もなく楽しく、また終点がありません。

 


ヨシノトレーディングは、その数あるオーデイオ装置の中でも特に音楽的表現力が豊かで音の「タッチ」が体に心地の良い、長時間聴き続けても疲れない、真空管アンプやターンテーブル等のアナログマインド溢れるヨーロッパのエレガントな商品を中心に紹介をしていきたいと考えています。


スタイルが個性的でメカニカルな機械としての魅力に溢れ、人間による調整代が残されたまさにアナログ感覚が息づき、そして本物の音を届けようとする開発者の強い信念が伝わってくる商品の提供こそが、私共の役割であると感じています。


趣味としてのオーディオの楽しさをより多くの人に知って頂くきっかけになってくれれば、私共としてもこれ以上の喜びはありません。

 


また、特に真空管を使用した製品については、消耗品の交換を含めたメンテナンスが肝要です。末永く安心して弊社製品をご使用頂くためにアフターサービスについては特に力を入れ、まさに「一生もの」と呼ばれ、更には次の世代へ受け継がれて行く家具のような製品になるように精進していきます。

 


これは音楽を創造し、製作、提供する側に立てば当然のことですが、ミュージシャン、プロデューサー、アレンジャー、そしてミキシングやマスタリングエンジニアの誰もが、「いい音で聴いて欲しい、最高の音を提供したい」という強い想いの下で音のプロフェッショナルとして音楽を作っています。


最高の素材をプロの音の調理人達がうでによりをかけて作った作品を、やはり美味しく、そして優雅に味わいたいものです。

 

飽食の時代と呼ばれて久しいですが、食通と呼ばれる美食家達が今や街を闊歩し、美味しいと言われるお店に行列を作っています。


そして美味しい食事が幸福感をもたらすように、美しい音楽もまた人生を豊かにし、毎日の生活に華を添えてくれるものです。


いい音を求めて美音家達が街に繰り出す。きっとそんな時代は、日本の精神文化もずいぶんと成熟した豊かなものになっていることでしょう。

 


今こそ、美しい音、美しい音楽に感動できる美音家をヨシノトレーディングは育ててゆきたいと思います。