TT-3(タンジェント/リニアトラッキング・トーンアーム)

アナログ音楽再生芸術の終着駅「リニアトラッキングアーム」。Clearaudio の技術が到達し得たトラッキングエラー『0』の新世界。

clearaudio TT-3
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アナログ・レコード音楽再生芸術の探求において1つの理想郷と言われるトーンアーム、それが「リニアトラッキングアーム(タンジェントトーンアーム)」です。

 

ご存知のようにアナログ・レコードが生れる時、最初に音溝が刻まれる「ラッカー盤」は「Lathe/レイズ」と呼ばれるレコードカッティングマシンによって作業が行われます。この時、実際にラッカー盤に音溝を刻み付けてゆくカッティングマシンのヘッド部に取付けられたニードル(針)は、ラッカー盤の外周から回転中心部に向けて、一直線(リニア)に移動しながら音溝を刻んで行きます。

アナログ・レコードの音溝には、音楽そのものが生み出す空気の振動波形が、そのまま音溝のうねりやV字断面の壁面に凸凹となって刻まれています。そしてこの音楽波形を針先が物理的にいかに正確にトレースして抽出するかがアナログ再生の重要なポイントとなります。

つまり再生する時にも、音溝が刻まれた時と同じ軌跡を描きながら針先が音溝をトレースし、そのうねりや凸凹を捉えた方が理想的、且つ正確性の高いアナログ再生が可能になると言える訳です。

そして、それを実現できる方式がリニアトラッキングアーム(タンジェントトーンアーム)なのです。

 

一般的に音楽を再生するターンテーブルのトーンアームの主流は、そのほとんどが「ラジアル型(スイングアーム方式)」と呼ばれる方式で、アームの1点を軸として針先がその軸を中心に弧を描くように移動しながら音溝を捉えて行きます。

このタイプのトーンアームは針先の音溝に対する角度がトーンアームのスイング角度に応じて変化し、音溝の正しい接線に対して角度差を生じます。これがトラッキングエラー角と呼ばれ、再生信号に歪が生じる原因となります。つまり音溝のV字状壁面に針が理想的なバランス(角度)で接していない事になります。

また、トラッキングエラー角を軽減するために、トーンアームの中心軸に対して針先をやや内側へ向けたアーム形状やヘッドシェルによりオフセット角が生じ、針先の摩擦抵抗とトーンアーム支持力の合力の関係で、トーンアームがターンテーブル中心方向へ過剰に引き寄せられる力(インサイドフォース)が発生します。このインサイドフォースも正確なトラッキングの妨げとなります。

 

リニアトラッキングアームは、外周から内周(右から左へ)に向けてトーンアームが直線的(リニア)に平行移動します。この時、常にトーンアームの軸が音溝の接線の延長線上にあるためトラッキングエラー角も無ければ、インサイドフォースも発生しません。まさに理想的なトーンアームと言えます。

 

過去にも様々なブランドからアイデアを凝らしたリニアトラッキングアームがデザインされ、マーケットに紹介されてきました。

しかし、電子制御による非常に複雑なメカニズムやエアポンプ等を使ったデリケートなシステムになってしまことが多く、デザイン的にも洗練されたスタイリッシュな製品が多くなかったことも原因の一つかもしれません。またそのほとんどがターンテーブルと一体になった専用設計モデルであったため、結果的にトーンアームの主流に至ること無く、多くは市場から消えて行く運命を辿りました。

 

しかしながら、これらの諸問題を精査し、長い年月とともに培われたアナログ再生のノウハウと現代工業技術の粋を結晶したクリアオーディオからの1つの回答が、この「TT-3」タンジェントトーンアームです。

そこには可動部分を多く持つ気難しいメカも無ければ、センサーやモーター等を駆使した複雑な制御システムもありません。

 

可能な限りシンプル&スタイリッシュに、そして堅牢かつ正確に。

アナログ再生芸術に全てを捧げるクリアオーディオの、そしてドイツ・クラフツマン達の数々のアイデアと洗練された匠の技がこのリニアトラッキングアームに宿ります。

 

ターンテーブルにレコード盤をセットする時は、まるでスーパーカーのガルウイングドアのようにボディーを跳ね上げるメカニズムが採用されています。最も強度を必要とされるヒンジ部の本体ボディーを支えるベースには、堅牢強固なアルミ削り出しのベースプレート、極太径の2本のステンレスシャフト、そしてボディー重量を分散させてメインシャフトへの負担を軽減し、また本体ボディーの静止状態を安定維持させるためのボディーレストが設けられ、ガタ付きの無い簡単で正確な操作ができるように仕立てられています。

 

そして、TT3のハイライトは、アナログ・レコードの音溝を針先がトレースして行くメカニズムにあります。この針先がレコードの回転と共に中心方向へ動いてゆく僅かな力を利用してヘッドシェルを直線的に外周から内周へ移動させて行きます。

 

しかし実際にはレコード盤面は様々な状態があり、レコード盤の外周から内周へ向けて常に一定の動きでヘッドシェルが移動できるわけではなく、微妙な反りや回転の偏心にも対応しなければなりません。針先からヘッドシェルを通して伝わる微妙な盤面の変化、つまり水平(横)方向への変化と垂直(縦)方向への変化に対してフレキシブルかつリニアに反応する必要があります。

 

TT-3はこのヘッドシェルのストレスのないスムーズな動きを確保するために、ヘッドシェルが平行移動するためのガイドレールとして、ポリッシュされたガラスチューブを採用しました。この丸断面のチューブの中を2つのベアリングが付けられた台車が設けられ、ここにヘッドシェルから伸びるロッドが接続され直線的にガラスチューブの中を移動します。

 

この2点のベアリングを結ぶ線の中心に直角にヘッドシェルを取り付けることにより、レコード盤の偏心によって針先が外周方向へ振り戻された場合においても、ヘッドシェルがトラッキングエラー角を生ずること無く、2つのベアリングを持つ台車自体が外周方向へ移動してヘッドシェルが常に音溝の接線延長上の位置を維持し続けます。

 

また盤面の反りにより発生する針先の上下方向への変化に対しては、2つのベアリングがその2点の中心線を軸に丸断面のガラスチューブ内で回転し、しっかりと縦方向の動きに追従出来るようにデザインされています。

 

当然のことながら、これらの滑らかで寸分狂わぬ動きを実現させるためには、各パーツの正確無比な加工精度と組付け技術の高さが要求されることは言うまでもありません。

 

各部の調整もシンプル&イージー操作が出来るようにデザインされています。レコード盤を入れ替えたりする時は、アームベース部のフロント側に設けられたノブを引けばロックが解除され、ボディー全体を跳ね上げる事ができます。高さ調整はボディー右側のトップ部に設けられたスクリューノブを回すことによって最適な高さを簡単に探れます。また、ボディー左サイドには常に最高のパフォーマンスを得るべく水平状態を確認できるように水準器が内蔵され、アームベース部に設けられたチルト機構によってボディー本体の角度の微調整が可能です。 

 

エクステリアデザインはアルミ素材を多用しつつ、プレキシグラスをトップカバーに採用するなどして、スタイリッシュな外観を保ちながら、同時に強度確保と軽量化が図られています。

 

また、条件さえ満たせば様々なブランドのターンテーブルにも装着可能なリニアトラッキングアームとして、貴方のアナログ再生に新たな楽しみを与え、また探究心をくすぐる、遊び心満載の感動的なアイテムになることでしょう。

 

世界最大のアナログ専門ブランド、ドイツ:クリアオーディオ社が完成させたアナログ再生芸術の1つの到達点「TT-3」タンジェントトーンアーム。

TT-3だからこそ演奏を可能とする、未だ出会うことのなかった愛聴盤からの新たなる音楽の調べ。

感じて下さい。そして楽しんで下さい。トラッキングエラー「0」の新しくて素敵なアナログ音楽の真髄を。

 

Specifications :

 

●トラッキング原理:特許取得2ポイントタンジェントトラッキング、

          レゾナンス最適化シャシ

●機械構成    :ポリッシュドガラスチューブ内を超高精度ボールベアリングが移動

●重量      :670g(ベース部含まず)、235g(ベース部のみ)

●サイズ     :W260 x H50 x D100mm

 

●標準価格    :¥500,000(税別

 

 

< Clearaudio TT-3 取付けテンプレート >

 

Clearaudio TT-3 の取付けにつきましては図面のようなターンテーブルとアームベース部との位置関係が必要になりますのでご参照下さい。

アームベースの取付けのためには3箇所のネジ穴を図面の位置に正確に設ける必要があります。