James Guthrie (ジェームス・ガスリー)

James Guthrie & EAR 660
James Guthrie & EAR 660

 

ピンク・フロイドやケイト・ブッシュ、TOTO、クイーンズ・ライチ、ブームタウン・ラッツ等のプロデュースやサウンドエンジニアとして活躍する「ジェームス・ガスリー」。

 

特にピンク・フロイドのもう1人のメンバーとも言われるジェームス・ガスリーは、アルバム『The Wall』でグラミー賞のベストエンジニアレコード賞を受賞し、とてつもなく耳の良いエンジニア/プロデューサーとしてその名を知られています。

 

ガスリーは好んで「EAR 660」コンプレッサー/リミッターや「EAR 825Q」イコライザーを使用して、アナログ録音の素晴らしいダイナミクスを描写し、ピンク・フロイドの歴史的名盤に新たな生命を吹き込み、多くのファンに色褪せることの無い新しい感動を与え続けています。

 

"From smooth, transparent limiting to aggressive, ballsy compression. Faster and more transparent than a Fairchild the EAR 660 is my favorite Compressor/Limiter."

 

"Tim has designed and built the best valve Compressor/Limiter on the market today"

 

- James Guthrie, Grammy winning Producer/Engineer

 

ピンク・フロイドのプロデューサー ジェームス・ガスリーからパラヴィチーニ氏に届いたメールです。Vimeoのほうがより見やすいと2つのリンクを送って頂きました。

 

Hi Tim, I hope you and Oliva are well. Just thought you might like to see the little documentary that I made on the Wish You Were Here SACD (as it features some of your gear!). The Vimeo one will look better,but takes a bit longer to load if you have a slow internet connection.

 

http://vimeo.com/41085122

 より高画像でご覧頂けます。


http://www.youtube.com/watch?v=cNgs-F1KyWg
YouTube のリンクはこちら。

ピンク・フロイド最新デジタルリマスタリングシリーズとして2011年よりSACDが発売されています。このドキュメンタリービデオはピンクフロイドプロデューサー ジェームス•ガスリーとストーム•トーガーソン(アルバムアートワーク)が『Wish You Were Here』のSACDのメイキングについて話をしています。

 

インタビュー中の最初の場面にテープマシンが登場しますが、こちらはティムデパラヴィチー二氏がモディファイした C37 です。さらにジェームス•ガスリー右後ろに EAR 660 が3台積み重なって見えます。さらに映像の中には EAR825Q が登場します。パラヴィチーニの機材はこのアルバムのリマスタリング機材として使用されています。

 

「Missing Piano」のタイトルにあるように、ジェームス•ガスリーは9パートに分かれたミキシングチャンネルの "Shine on you Crazy Diamond" の曲の1,3,5のパートでピアノのパートが失われていることに気づいていました。

 

そこで、ジェームス•ガスリーは、この失われたピアノ部分を修復するために彼の理論をバンドメンバーに説明しました。オリジナルマスターテープを編集して、新たに2007年当時のリチャード・ライトのピアノ演奏録音を加えたのです。

 

オリジナルのステレオミックスにはピアノがあったのですが、マルチチャンネルではギターソロに隠れてピアノの演奏が失われていました。その録音をアウトテイクも含めメンバーにも確認して探しまわりましたがついに見つかることができませんでした。リミックスという話もありましたが、30年以上前はすべてのミックスがマニュアル操作でリミックスすることは簡単では有りませんでした。そこで、ジェームス・ガスリーは独自の理論を展開することになります。

 

それは新たに30年以上もの時を超えて、Richard Wright は、一つ目のオリジナルマスターテープに合わせてライブで忠実にピアノオーバーダビングをマスターミックスし、二つ目の 1/4" テープマシンで録音プリントされました。そしてそのセクションをカットして、オリジナルマスターテープに入れました。この録音はリチャード・ライトの晩年のものです。

 

映像後半でピンク・フロイドメンバーのメッセージがあります。

 

Roger Waters

「36年の時を経たあとにも、人々にとってこのアルバムは当時のアルバムと同じくらいに愛情を持っていることに非常に満足しています。この新しい5.1ミックスで、ジェームス・ガスリーは、全く新しい次元を捉えることができました。ピンク・フロイドのファンそしてオーディオファイルにとって、期待通りのミュージックを聴くチャンスを得ることになるのです。」

 

Nick Mason

「音楽が今 iPod、小型イヤホン、ミニスピーカーで消費されているという現実に、私達が30年以上も前に、ソニッククオリティ (音質) を追求してきたということを忘れるべきではない。そしてこのリリースであなたが再び興味をもってもらうことを望みます。もしスタジオクオリティのハイファイを聴いたことがないというのなら、今がその時です。」

 

David Gilmour

「60年代から我々は4チャンネル方式のPAシステムをライブ・ショーで使用してきました。我々が演奏してきた音楽は聴衆を渦巻いてきたかもしれません。我々が作ってきたサウンドの中心に引きこんできたかもしれません。それは、私はいつも音楽というのは聴かれるべきものであると思っていました。そして今ジェームスの5.1リミックス Wish You Were Here がこれまでに可能にできない方法で、あなたを包み込み夢中にさせるでしょう。」