EAR 824(管球式マイクロフォンアンプ)

楽器の放つアタック、タッチ、胴鳴り、サスティーン、リバーブ感、エコー感、またヴォーカルの口元の動きや息づかいを鮮やかに捉える妙技。

EAR 824
EAR 824

パラヴィチーニ/EAR がミュージシャン達の情熱と非凡な才能を余すところ無く記録するために開発した管球式ステレオマイクロフォンアンプが「EAR 824」です。

 

ヴォーカルやプレーヤー達が奏でる1音1音を、様々な強弱をアタックからその音の粒子が残響となって空間の彼方へ消え行く瞬間までを、録音現場の空気感や生命感、さらには時間の流れすらを一緒に、まさにそのままの鮮度を保ったまま紡ぎ録ります。‘

 

94 にグラミー賞の最優秀ワールドミュージックアルバム賞に輝いたライ・クーダーのアルバム「A Meeting by theRiver」における天才プレーヤーたちの歴史的ライブセッション、また同じくグラミー賞における’ 96 の最優秀ジャズヴォーカル賞を受賞したカサンドラ・ウィルソンによる「New Moon Daughter」の悩ましく官能的なヴォーカルとダイナミックで生々しいアコースティック楽器の調べは、この「EAR 824」によって録音された代表的な作品の1つです。

 

ここに収録された楽曲を再生すると、CD の再生音がまるでアナログレコードのような迫力あるファットでダイナミックなトーンとなり、エレガントでナチュラルなディープなローエンド、濃厚かつ澄み透った色気あるミッド、そして空間表現が美しく、豊かな奥行きと高さを感じさせるスイートでしなやかなハイが絶妙なハーモニーを奏でます。

 

また、プレーヤーの楽器を奏でる指さばきや息づかいが手に取るように鮮やかに眼前に繰り広げられ、さらにはヴォーカルの表情や視線すら感じさせるような歌声が、情緒豊かな音となって蘇ります。フロントパネルに組み込まれたそれぞれのチャンネルのゲインコントロールは、44dB の可変幅が与えられ2dB づつの調整が出来るようになっています。

 

スイッチ式の10dB アッテネーターにより、「EAR 824」は1mV からラインレベルまでのシグナルを許容します。48V のファントム電源が標準で装備されますが、B&K(ブリュエル・ケアー)の130V 仕様ラインレベルマイクロフォンや、リボンマイク用にEAR のカスタム60dB トランスフォーマーをオプションでオーダーすることも可能です。

 

バランス出力段にはパラヴィチーニがデザインし、手巻きでベストなサウンド特性を追求した広帯域のスペシャルトランスフォーマーが真空管とカップリングされ、長いケーブルの使用においても音質が劣化すること無くパワフルにドライブさせます。

 

「EAR 824」はマイクロフォンの持つ個性と能力を可能な限り際立たせ、信号のロスや音質の劣化を可能な限り抑えます。そしてミュージシャンが放つ、まさに音と命の輝きの瞬間を逃さず捉え、美しくダイナミックな音楽の素晴らしさを届けてくれることでしょう。

 

Specifications:

 

入力インピーダンス:        600Ω

出力インピーダンス:        60Ω、バランス&フローティング

最大出力(1% ディストーション): +26dBm into 600Ω

マイクロフォンパワー:       < 7mA per microphone

 

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