2012年末に行われた松任谷由実さんとのジョイントツアーや、松任谷由実さんの「40週年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。」にも収録された「青い影 / A Whiter Shade of Pale」で再び脚光を浴びた英国のロックバンド「プロコル・ハルム/ Procol Harum」。
1967年当時とほとんど変わらないゲイリー・ブルッカー(67)の伸びやかで張りのある歌声に多くの方が驚かれたのでは無いでしょうか。
多くのミュージシャン達にも多大な影響を及ぼし、英国で最も有名な曲の1つとも言われるこの「青い影」は、2000年代の初頭に「Classic Records」によってリイシューされ、パラヴィチーニがリマスターを施しています。
この時は「青い影」のオリジナルマスターテープが英国から国外への持ち出し禁止となっており、それであればパラヴィチーニに依頼しようということになったようです。
オリジナルの4トラックマスターテープは、ピンク・フロイドのギタリスト「デイヴィッド・ギルモア」のプライベート・スタジオである「アストリア・スタジオ」に持ちこまれました。
元々モノラル風録音だった「青い影」は、ここで新たにステレオバージョンにミックスされ、最終的にロンドンにある「The Exchange Mastering Studio」でカッティング/マスタリングが施されました。
アルバムにはオリジナル盤のリマスターバージョンに加え、「青い影」だけが収録されたパールマーブル調の12インチシングルモノラル盤(片面33rpm/片面45rpm)と、新たにステレオリミックスされた7インチシングルのホワイト盤(A面:青い影 / B面:Lime Street Blues)が付属されています。
特に新たにリミックスされたステレオバージョンの「青い影」は、さすがにステレオだけあって拡がり感が素晴らしく、埋もれていた間奏部分でのギターの音がくっきりと前に出ています。全体的にオープンでクリアーになったサウンドが、楽曲そのものを更に活き活きとした生命感溢れるものにしている印象です。
ステレオファイル誌でも、このアルバムは高音質盤として紹介されています。
"Everyone who buys the Classic Records reissue of Procol Harum will get two 12" vinyl records: Tim de Paravicini's remastering of the original debut album and his remastering of the original single release of "A Whiter Shade of Pale," both in mono, the latter with a 33rpm side and a 45rpm side. "
The LP and single were cut from the original Mono master tapes at The Exchange in London by Tim de Paravicini.