キング・クリムゾン、エルヴィス・コステロ、トム・ウェイツ、フリー、バッド・カンパニー、ボブ・マーリー、ロバート・パーマー、ボン・ジョビ、そしてU2等を所属アーティストとして有するアイランド・レコードのアナログ・レコードのマスタリング&カッティング・セクション「Sound Clinic」が母体となり設立されたマスタリングスタジオが「The Exchange」です。(アイランド・レコード Wikipedia)
ここにはパラヴィチーニ / EAR がデザインしたアナログ・マスタリング・システムが導入されています。「EAR 509」をベースとしたサーキットを使用し、トータルで1000Wを超えるパワーを持ち、マスターレコードの溝を刻んでゆくレコード・カッティングマシンのヘッドもパラヴィチーニによるカスタムデザインが施されています。
これによりワイドで深いグルーブをレコード盤に刻み込み、非常に高いダイナミクスと65dbを超えるS/N比を実現し、マスターテープクオリティーに極めて近いアナログ再生を誇ります。
他にもEARプロ機器である「EAR 822Q」「EAR 823MQ」等のイコライザー、また「EAR 660」プロ仕様コンプレッサーがスタンバイされており、オープンなサウンドクオリティーで定評があります。
※アナログ盤はリリースされておりませんが、日本からも青木孝充さん(Wikipedia)やWAGDUG・KYONO x DJ BAKUユニットのデビュー作「!!!+!!![ Unknown Music Allianz]」等のマスタリングが行われています。
最近では2012年に開催されたロンドン五輪におけるオープニングやクロージングセレモニーで見事な歌を披露してくれた「Emeli Sande」の「Our Version of Events」(EMI)は、この「The Exchange Mastering Studio」でマスタリングが行われています。