EAR Acute Classic(アキュート・クラシック)

この一台で、DAC/真空管プリアンプがついていて、ヘッドフォン使用も可能なワンボックスデジタルプレーヤー。

EAR Acute Classic CD Player

毎年4月の第3土曜日に世界的に開催される1年に1度のアナログレコードの祭典「Record Store Day」。昨今は、ここ日本でもこのイベントの認知が高まり、それと歩調を合わせるようにレコードの認知や販売も加速度的に伸びてきています。

 

一方でCDの販売が落ち込み、CDプレーヤーをラインアップに揃えるオーディオブランドも年々減ってきています。新たなデジタルメディアが注目を浴びるなどして、CDコレクションを持つファンにとっては物足りなさを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

2015年、音楽産業のデジタル売り上げがフィジカルメディア(有形)を上回ったというニュースが世界を駆け巡りました。音楽の定額制配信などもサービスを開始し、より一層の需要拡大を狙っています。

 

CD再生に対する音の追求は、もはや時代遅れなのでしょうか? CD はもはやその音楽メディアとしての役割を終えようとしているのでしょうか?全世界のミュージックファンのCDラックに納まったコレクションは、かつてのアナログレコードのように廃棄の運命をたどるのでしょうか?

 

「いいえ、そんなことはさせません...」

 

EAR の主催者でありオーディオデザイナーである「ティム・デ・パラヴィチーニ」は、それらの問いに対して、1つの回答を託したCDプレーヤーをここにリリースすることを決定いたしました。その名も「EAR Acute Classic」。これは、SACDでもなく、Blue-Ray でもなく、純粋に「CD」の音を音楽的に追求したCD専用プレーヤーです。

 

そして今や貴重な「真空管」を採用するチューブ式CDプレーヤーです。

 

しかしなぜ「King of Analog」と呼ばれるパラヴィチーニが、このタイミングでCD プレーヤーをリリースするのでしょうか?アナログが脚光を浴び、多忙を極めるにもかかわらず、あえてデジタル機器でしかもSACD でもなく、CD専用機を世に問う理由は何でしょうか?

 

パラヴィチーニは、かつて「EAR Acute」というモデル名でCD プレーヤーをデザインしています。2005 年にデビューしたAcuteはその後、「Acute 3」までバージョンアップしましたが、部品供給が難しくなったことから惜しまれつつも生産が終了していました。

 

気がつけば音楽を聴くスタイルは、音楽をデジタルコンテンツ化してデータ送信する方式となり、有形なモノとしての音楽メディアの需要は減る一方です。しかしCD は1982年の発売開始からすでに34年 (2016 年現在) が経過し、アナログ盤が主役だった50年代から80年代半ばまでの期間と同等か、実質的にはそれ以上の長期に渡って、流通量を含め音楽メディアの第1線を走ってきました。世界に現存する有形音楽メディアとしては最大の枚数が音楽を楽しむ人たちのすぐ手元にあるわけです。ある意味、もっとも手軽に音楽を楽しめるメディアです。ダウンロードしたり、パスワードを入力したり、アプリを立ち上げたり、そんな煩わしい作業は一切必要ありません。電源を入れて、トレイにCD を載せたら、あとは「プレイ」を押すだけです。

 

これほどまでに普及した音楽ソフトであるにも関わらず、人類はまたしてもアナログの時と同じように、新技術の優位性を謳い文句にCD を過去の遺物として葬り去ろうとしているのでしょうか?新技術を否定するわけではありません。

 

まだやるべき事があるはずだ、と言っているのです。

 

パラヴィチー二がアナログにこだわり続けているのは、まだやるべき事がたくさんあるからなのです。同じように、CD にもまだやるべき事がたくさん残っているということなのです。

 

アナログ界の巨匠であるパラヴィチーニが「CD 専用プレーヤー」を、また作ろうと決心した理由は、まさにそこにあるのです。特にハイエンドのCD 専用機は、各メーカーのラインナップからモデルが姿を消し、安価な普及機以外はなかなか見られない状況になりつつあります。

 

そんなCD プレーヤーが次々に姿を消していく状況を目の当たりにし、CD が本来持っているポテンシャルを引き出せなくなることが、かつてのアナログが「アナログ=ノイジーで悪い音」という先入観を音楽ファンに根付かせてしまったように、何としてもそれを阻止する必要があったのです。

 

つまりパラヴィチーニの純粋な音楽に対する熱き想い、そして音源という資産に対する想い、さらには再生装置に対するチャレンジ精神が、今回の「Acute Classic」発表の原動力となったのです。

 

「King of Analog」の異名を持つパラヴィチーニは、当然のことながらアナログサウンドの響きを愛してやみません。しかしそれは、パラヴィチーニが到達したい「理想のサウンド」という明確な目標があり、そこへ到達するための手段としてアナログが最適だったということが言えます。

 

つまりパラヴィチーニにとって理想の目標地点に着くためには、デジタル街道を進むよりも、アナログ街道を進んだ方が、やりやすく、尚且つ理想に近づけたわけです。これが「Acute Classic」の場合、その理想の目標地点に着くためにデジタル街道を歩いていかなければなりません。しかしそれがパラヴィチーニのチャレンジ精神をさらに刺激したのです。  

 

「Acute Classic」は、デジタルとは思えないほどアナログ感覚に溢れた、アナログ/ デジタルハイブリッドとでも言うべきCD プレーヤーです。

 

新しくデザインされたエクステリアはEARのアイデンティティであるクロムフィニッシュのフェシアを奢り(アルミヘアラインブラックフィニッシュも選択可)、モダンでシンプルなスタイルを採用しました。また、真空管の配置を水平方向の横置き仕様とすることで、これまでのどのモデルよりもシャーシ全体のスリム化に成功し、シャープなイメージを醸し出しています。最新のモダンなインテリアにもマッチして、美しいコントラストが目を楽しませてくれることでしょう。

 

回路構成で特徴的なポイントは、デジタル信号は全てパラヴィチーニがデザインしたアナログフィルターを経由して、他のEAR のプロ用オーディオ機器と同様にトランスフォーマーをカップリングしたチューブ式{ ECC88 (PCC88) x 2 } ライン出力段へ送られ出力されます。この時デジタル信号は、あたかもアナログレコードのグルーブから発せられたような音質に変換されます。

 

チューブの特性にマッチするように仕立てられたEAR の心臓部である出力トランスは、パラヴィチー二自身が手巻きで納得する音が得られるまで、幾度と無く試行錯誤を繰り返した後に完成させたオリジナルスペシャルメイドのデザインを採用しています。

 

出力はアナログアウトプット (フローティングバランスXLR、及び同等クオリティーのアンバランスRCA)を備え、アナログアウトにはバランス/アンバランスともに最大5Vrms の出力を持たせました。これによりプリアンプを介さずとも、ダイレクトにパワーアンプに接続して駆動する事が可能となり、フロントパネルのアナログ式ヴォリュームで出力をコントロール出来ます。

 

「Acute Classic」はまた、Wolfson 社製 WM8741 DAC、及びS/PDIF レシーバーを搭載し、3系統のデジタル入力(USB、Coaxial S/PDIF、Toslink Optical S/PDIF)により、PC等のデジタルセットからのソースで音楽を楽しむことも可能です。

いずれのデジタル信号もパラヴィチーニの理想とするアナログレコードのようなサウンドを奏でるように全てがデザインされています。

 

昨今、有形メディアとして再びアナログが注目され、その音の素晴らしさに気づいた人々が再びアナログ盤を買い直しているという現象がおこっています。CD が登場した時にアナログ盤を処分してCD に買い換えたことを思えば、じつに滑稽な話です。

 

今後、配信やストリーミングを中心とする無形の音楽メディアが主流になっていったとしても、いずれ有形の音楽資産である「CD」にスポットライトが当てられる時がどこかでくるはずです。なぜなら音が良い/悪いという判断の仕方は、数字や再生の手段で判断されるのではなく、いずれ、好きか/嫌いかという主観に頼るところに行き着くからです。

 

手段がどうであれ、パラヴィチーニが目指すものは「いい音を届けたい」という信念です。ゆえにデジタル/ アナログという領域に関係なく、現在のパラヴィチーニの理想に最も近い音を奏でる再生機が、この「Acute Classic」です。

 

パラヴィチーニの新たなる挑戦を是非お楽しみ頂き、その音の響きを味わいください。


Design

Back For An Encore

 

 絶賛のアンコールにお応えして、Acute CD プレーヤーが、いま蘇ります。

 

「EAR Acute Classic」は、EAR のオーディオデザイナー ”Tim de Paravicini” がオリジナルの「Acute 」からインスピレーションを受けて完成させたCD専用機です。新しく、そして美しいスタンダードを作り上げるために、エクステリアスタイルは1からデザインされました。エレガントなデザイン、そして30年以上に渡って培ったEARだけが持つユニークなノウハウが、「Acute Classic」には最高の形で散りばめられています。

 

The New Classic

 

なめらかでモダンなスタイル、そしてエレガントで上質なクオリティ。「Acute Classic」はあなたのそばで、いつまでも上質な音楽を上質な響きで楽しんで使っていただけるように作られています。

 

ハンドクラフトによる鏡面仕上げを施されたクロームフェシアは、時代に左右されない深みある美しさを放ち続けます。デジタルのシャープなイメージとアナログのウォームなイメージが破綻なく同居し、音楽のフルコースが美味しく味わえるようなスタイルを作り上げています。

 

ディスプレイやパワーライトは音の温もりを感じさせ、ボディ内部で静かに鼓動する真空管の存在をかいま見せます。大きなヴォリュームノブはデザイン上のハイライトであるとともに、このデジタルデバイスをアナログチックに演出する重要なアイテムになっています。そのノブに触れた瞬間、あなたと音楽が1つになり、思わず笑みがこぼれるほど、これからはじまる新たなミュージックライフに心躍ることでしょう。

 


Features

Compact Disc, big sound

 

現時点でCDは多くのミュージックファンが楽しんでいる音楽メディアです。その豊富な種類とバリエーションにより、かんたんに音楽をハイファイで楽しめます。そして「Acute Classic」はパラヴィチーニの目指すアナログサウンドに肉薄した響きを体験することができるCDプレーヤーです。

 

そのクリアでスムーズな音の質感は、アナログファンにも喜んで受け入れられるポテンシャルを持っています。きっと、あなたのCDコレクションを、本物のサウンドで1枚づつ聴き直したくなることでしょう。

 

CDは直感的に操作や演奏がかんたんに誰にでもできるオーディオメディアです。多くの世代で親しまれてきたことは、疑いの余地はありません。CDが音楽メディアのトップとして君臨した期間は、実に30年以上に及びます。

 

つまり、私たちは多くの音楽ファンが今後も音楽を良質な音で楽しんでもらうためは... CDプレーヤーを作ることが必然だ、と考えたのです。

 

Digital music reimagined

 

「Acute Classic」のパフォーマンスはCDに限ったものだけではありません。そこにビルトインされたDACもまた強力なポテンシャルを持っています。需要の高い 192KHz、24bit のフォーマットにも対応します。

デジタルインプットにはゴールドをスタンダードとし、USB、オプティカル、コアキシャルの入力端子が標準装備されます。あなたが将来的に取り組むかもしれないデジタルミュージックライフに対するニーズにも応えられる仕様です。

 

DACはハイクオリティ・デジタル・ミュージックを再生するためには必須のアイテムです。この先、デジタルミュージックの世界は絶え間なく変わっていくのかもしれません。でもこの「Acute Classic」があれば、様々なデジタルメディアへの対応容易になるのです。 


Performance

The defining duo

 

「Acute Classic」には2本のECC88が使用されています。これはEARのサウドキャラクターを決める上で、とても重要です。このペアの真空管は、今回あらたに水平方向に横置きマウントされ、その結果、あのスリムなシャシを実現することに成功しています。

 

基本的なメカニズムは、「Acute 3」の熟成された回路が踏襲されていますが、細かなポイントでパラヴィチーニによるリファインが施されています。今後のデジタルオーディオのバリエーションに応えながらも、ピュアなアナログサウンド探求の結晶が、この「Acute Classic」に生かされています。

 

The merit of mass

 

「Acute Classic」には2つのアウトプットトランスが与えられています。このEARの心臓部ともいうべき、アウトプットトランスは、際立ったS/N比を持った、まさにピュアオーディオ専用のスペシャルメイドです。

 

パラヴィチーニが、回路と真空管の特性を考慮しながら完成させた特別仕立てとなっていて、すべて英国ケンブリッジでハンドメイドで作られています。ポイントはトランスと回路、そして真空管とのマッチング。絶妙なバランスが三位一体となった時に、あのEARサウンドが放たれるのです。

 

故に、このトランスだけを手に入れても、あのEARサウンドは出てきません。

 

The perfect mix. Vinyl quality sound, digital convenience.

 

メインのデジタルサーキットは、ハイレゾリューション・デジタル・メディアのパフォーマンスを十二分に引き出すためにデザインされています。

 

特にデジタル信号がアナログにナチュラルに変換されるように、それぞれのステップは慎重に考慮され、デジタルプロセッシングはスペシャルメイドのサーキットとシグナルトランスフォーマーが使われています。

 

DACには、Wolfson 社製 WM8741 が採用されています。

 

EAR のあらたなスタンダードとなるデジタルプレーヤーです。


Specifications

Playback: CD 44.1 kHz/16 bit PCM; SPDIF up to 192 kHz/24 bit PCM; Toslink up to 96 kHz/24 bit PCM; USB 2.0 44.1 k-192 kHz, 16-24 bit PCM

 

デジタル入力: 1) USB 2) SPDIF (RCA) 3) SPDIF (Toslink)

 

アナログ出力: 1) Phono; 5 V rms シングルエンド 2) バランスXLR; 5 V rms XLR ピン 2 ポジティブ 3) ヘッドフォン(1/4” ) 16 - 100 Ω

 

S/N 比: 95 db 40 kHz bandwidth

 

使用真空管: 2 x ECC88 (PCC88)/6DJ8 (7DJ8)

 

出力インピーダンス: <60 Ω

 

歪率: <0.5%

 

周波数特性: 20 Hz-20 kHz

 

消費電力: 30 W

 

サイズ (突起物含まず): W 435 x D 285 x H 65 mm

 

重量: 8 kg

 

 


Reviews

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Acute Classic Hifi Choice 記事
Acute Classic が英国オーディオ雑誌 Hifi Choiceの記事に掲載されました。大変高く評価をいただいております。是非、ダウンロードしてご覧くださいませ。
acutehiwichoice日本語.pdf
PDFファイル 6.8 MB