1994年の36thグラミー賞において、ベストワールドミュージックに輝いたアルバム、
”A Meeting by the River"。
スライド・ギターの名手として知られるライとインドのシタール奏者ヴィシュワ・モハン・バットが共演し、素晴らしアコースティックサウンドを堪能できます。
パラヴィチーニ自らがレコーディングの技術コンサルタントを務めた同アルバムの収録には、パラヴィチーニがカスタマイズした Studerテープマシンを初め、チューブ式プリアンプやチューブ式マイク&マイクロホンアンプ等々のEAR機器を総動員して、ノイズリダクション、イコライザー、コンプレッサー/リミッターを一切使わずに、これ以上ないほどに純粋なアナログレコーディングが行われました。
ライのまさに弦とボトルネックが擦れ合うヴィブラートのかすれた金属音や、バットの特殊な19弦ギターの美しい響きが、リアルなダイナミクスで迫ってくるパーカッションのリズムに支えられて、目の前で演奏されているような錯覚に陥ります。
アナログ録音によるアコースティックサウンドの極みが聴けるアルバムです。
"A Meeting by the River"から"Changes Delta Blues"
西洋音楽をルーツとするライのブルースフィーリングと東洋音楽をルーツとするV.M.バットのインド音楽が融合した熱い演奏です。
互いに敬意を評した、調和のとれた見事なスライド・ギターの掛け合いが圧巻です。