プロフェッショナルレコーディングスタジオにおける最高レベルの音質クオリティーを得るために、ティム・デ・パラヴィチーニが細部にまで拘り、彼の持つアナログテクニックが惜しみなく注ぎ込まれた究極のイコライザーがこの「EAR 825Q」です。
「ピンク・フロイド」のプロデューサー/ マスタリングエンジニアである「ジェームス・ガスリー」をはじめとする世界の名だたる辣腕エンジニア達のスタジオや、究極的にシビアなイコライジングテクニックを必要とするハーフスピードマスタリングを世に拡めた「モービル・フィデリティー」等々の高音質ラボラトリーの多くに「EAR 825Q」が採用され、ミュージシャン達が創造した熱き演奏を更に際立たせ、リスナーへ感動を届けるための音を描き出します。
シングル3U、19 インチのラックマウントスタイルに収められたユニットには、ワイドレンジに及ぶコントロール類が配置され、レスポンスに優れた、また使いやすく直感的な操作が出来るようにパラヴィチーニがデザインしました。それぞれのL/R チャンネルは5バンドのイコライジングを可能とし、シェルフフィルターがベース(20Hz - 100Hz) とトレブル(3KHz - 20KHz) をブースト、またはカットします。
加えて3つのブースト/ カットフィルターがミッドバンド(60Hz - 16KHz) をコントロールします。これらは最大で12dB のブースト/ カットを行い、感度を犠牲にすること無く非常に大きなレスポンスバリエーションを誇ります。
また、オリジナルのシグナルを瞬時にモニターできるようにバイパススイッチが設けられ、使い勝手を考慮したデザインとなっています。
「EAR 825Q」の全てのイコライジングサーキットはパッシブサーキットが採用され、入力/ 出力のバッファリングや増幅は真空管を使用した回路によるものです。
これらの管球式サーキットは、パラヴィチーニデザインならではのシングルエンドモードとし、低歪み、ローノイズ、ハイヘッドルーム、そしてワイドバンドを実現し、またEAR/ パラヴィチーニサウンドの心臓部とも言えるオリジナルスペシャルトランスフォーマーがカップリングされ、リアルで生命感と躍動感に満々た極めて音楽性の高いサウンドが得られます。
「EAR 825Q」は、まさに音楽が音楽らしく響き渡り、あくまでもナチュラルで、まるで人肌を感じさせるような温もりを伴って音の流れを調整します。最高レベルの耳を持つ世界のミュージックエンジニア達を興奮させる訳がここにあります。
Specifications:
周波数特性: 5Hz - 50KHz ±0.5dB
ゲイン: 0dB
入力フローティングブリッジ: 20KΩ
出力フローティング
(600Ωインピーダンス): 60Ω
歪率: <0.1% @+4dB(1.22V)
サイズ: 19’ x 5 1/4(3U) x 10 inch
重量: 10kg
5 バンドステレオ:
①ベースシェルフ @20, 30, 60, 100Hz ±12dB
②ベースベルフィルター @60, 120, 240, 500, 700Hz & 1KHz ±12dB
③ミッドレンジ @1.5K, 2K, 3K, 4K, 5KHz ±12dB
④トレブルレンジ @6K, 8K, 10K, 12K, 16KHz ±12dB
⑤トレブルシェルフ @3K, 5K, 10K, 20KHz ±12dB