巡礼の年
巡礼の年

「大人のアナログコンサート、村上春樹を聴く(「ノルウェイの森」と、最新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を音楽で綴る。)
村上春樹さんの3年ぶりの長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が4月に発売されました。村上さんの小説には必ずといってよいほど “レコード” 音楽が存在します。村上さんの代表作「ノルウェイの森」と、新作の中で登場する素敵な音楽を抜粋し、アナログレコードの心地良い調べと共にそれぞれの想いで物語を回想して頂きたいと思います。音楽をアナログレコードでたしなむからこそ生れる感情や想い、はかなさゆえの愛おしさや切なさを貴方の耳で、心で感じてください。(終了しました。)

 


演奏予定オーディオ・イクイップメント: 

プリアンプ  :EAR 912

パワーアンプ :EAR 509 II

ターンテーブル:Nottingham Spacedeck

ターンテーブル:Clearaudio Ovation 

カートリッジ :Clearaudio Stradivari

CDプレーヤー  :EAR Acute3

スピーカー  :Diapason Astera

 

 

(開催概要)

日時      :2013年5月19日(日)

会場      :蔦屋書店3号館 2階 音楽フロア

開館時間    :13:00~15:00頃

 

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 


(試聴会後記)

第5回目を迎えた代官山蔦屋書店での大人のアナログコンサート。

今回はアナログレコード好きで、作品の中にも必ずと言っても良いほどレコードによる音楽が登場する村上春樹さんの作品から、最もポピュラーな作品である「ノルウェーの森」と、最新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の物語に登場する音楽をピックアップしてレコードで聴いて頂きました。

特に小澤征爾さんと村上春樹さんとのクラシックにまつわる対談本がリリースされたこともあってクラシック曲を多めにピックアップし、若干のジャズとポピュラーソングという構成で望みました。

作品を改めて読みながら登場する曲を選んでいこうとした時に、物語の内容と曲やアーティストとの間に幾つもの共通項や接点を発見し、村上さんが単なる思い付きだけで楽曲をセレクトしているのでは無く、何かしらの関連性を持たせているのではないか、という事を感じました。

今回も意外と女性の方が最初から最後まで熱心に耳を傾けて下さったりと、蔦谷さんならではの新しいリスナーの皆さんが楽しんで頂けたことをとても嬉しく思いました。

アナログによる音楽再生やオーディオの面白さ、そして何よりも素晴らしい音楽を「心地よい音」で聴くことの感動がもっともっと拡がるといいな、と思います。